妻まるこです。
アメリカに来る前、一番不安を感じ調べまくっていたことは、0歳の子供の病院についてでした。
万が一、異国の地で子供が病気になったら、ちゃんと子供のことを守れるのだろうか、適切な医療を受けさせることができるのだろうか、そもそも病院に行って、ちゃんと子供の病状を伝えられるのかしら、日本で生活していたら当たり前に受けるであろう定期検診や予防接種はどうなってしまうのだろう・・・と本当に不安は尽きませんでした。
今回は不安まみれだった私が実際にアメリカに来て経験した、アメリカでの小児科のかかり方と、その選び方をお伝えしたいと思います。
もし今、赤ちゃん連れ渡米前で不安に思っている方がいるならば、この記事を読んで、少しでも赤ちゃん連れのアメリカ生活のイメージ(病院のイメージ)を持ってもらえたら幸いです。
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目次
アメリカでの小児科のかかり方
アメリカで病気になったら、まずはファミリードクターに相談!
アメリカでは、お医者さんへのかかり方が、日本とは少し違います。
日本の場合は、風邪なら内科、発疹が出たら皮膚科、というように、当事者(子供の場合は親)がある程度症状を診て、どの病院に行くか判断をして、病院に行きますよね?
アメリカでは、どんな病気であろうと、まずはファミリードクター(かかりつけ医)に診てもらい、必要であればファミリードクターに専門医を紹介してもらう、という流れになります。
ファミリードクター(かかりつけ医)ってなあに?
ファミリードクターとは、かかりつけ医のことで、アメリカでは、各自が自分のファミリードクターを持っています。
健康な時に、ファミリードクターになってもらいたい病院で、チェックアップ(健康診断)を受け、万が一病気になったら診てもらえるように、事前に登録をするのです。これを、ファミリードクター登録とか、ホームドクター登録といいます。
かかりつけ医の呼び方は、Family Doctor(ファミリードクター)Home Doctor(ホームドクター)Primary Care Physician / PCP (プライマリ・ケア・フィジシャン)など色々ありますが、意味合いは全て一緒ですね。
ファミリードクターとは身体のことや病気のことをまず最初に相談する、主治医のことです。
病院に行くには予約が必須!
日本のように「風邪ぽいから近所の小児科に初めて行ってみよ~」という感じで近所の病院に電話したとしても、アメリカでは、ファミリードクター登録をしていない場合は診てもらうことはできないので、要注意です。
また、ファミリードクターに診てもらう場合でも、基本的には予約がないと診てもらえません。そもそも、ファミリードクター登録をするのも、チェックアップ(健康診断)が必要なので予約が必要です。
急に病気になっちゃった!そんな時には?
万が一、ファミリードクター登録をする前に病気になってしまった場合や、ファミリードクターがお休みの時に病気になってしまった場合は、予約なしで診てもらえる【Urgent Care(エージェントケア)】と呼ばれる病院で診てもらうこともできるのですが、すごく混んでいたり、値段が高かったりするようです。
私たちは幸いにも、Urgent Careにお世話になったことがないので、細かなことは正直よくわかりません。
ファミリードクターの選び方
肝心のファミリードクターの選び方ですが、基本的には、加入する保険会社が提携している病院の中から決めるのが良いと思います。
大体の保険会社がホームページに提携している病院を一覧で紹介してくれています。(私たち家族が加入しているAetna Insuranceの場合は、郵便番号から近所の病院を探すことができます)
住んでいるエリアにもよるとは思うのですが、おそらく複数件ヒットするので、その中から更に絞りこむ必要があります。
近所に住む知り合いにオススメの病院を聞く
一番確実な方法はやはり知り合いからの口コミですね。近所に日本人の子育て家庭が住んでいるようなら、その方達が使っている病院をファミリードクターの候補にするのが良いと思います。
先生も日本人の患者に慣れているだろうし、日本の子供しか打っていないBCGのこともよくわかっていると思います。
余談ですが、アメリカの子供にはBCGは打たれないので、私が初めて子供を連れて病院に行った際には、子供の腕にあるBCGの跡を見て、先生にビックリされました。幸いにも、私の先生はBCGのことを理解していたので、「それはBCGの跡だ」と説明したら、納得してもらえましたが、BCGのことを理解していない先生だと、ちょっと説明が面倒かもしれないなぁ、と思いました。
自宅の近所の小児科に行ってみる
日本人の子育て家庭が近所にいないようなら、自宅の近所の小児科にとりあえず行ってみるのが一番ではないかと思います。
我が家の場合も、保険会社のリストに載っていた中から、家にもっとも近い、小児科にファミリードクター登録をしました。ニューヨークの田舎に住んでいるので、車がないと生活ができないのですが、私は車の運転が苦手で・・・。
夫まるおは日中仕事で家を空けているので、万が一の時に、私1人でも子供を病院に連れて行けるように、近所にあってドライブ距離が短い病院、というのを最優先で選びました。
ホームページだけではわからないことも、行ってみるとよくわかります。先生や看護師さんの様子、病院の清潔さなどを自分の目で確かめて、「この病院は合わない」と判断したら、他の病院をあたってみれば良いのではないでしょうか。
もちろん「この病院は良い」と感じたら、そこをファミリードクターにできたら良いですね。
日本人の先生も結構いるかも。探してみる価値あり。
住むエリアにもよるのですが、日本人の先生がいる病院も意外と沢山ある印象です。私がいる田舎では、さすがに小児科の先生はいませんが、内科の先生が数人います。
場所によっては小児科の日本人の先生もいると思われるので、日本人の先生を探してみるのも良いかもしれません。
日本人の先生が見つからなくても心配しなくても大丈夫です。英語に不安がある場合は、保険会社によっては通訳サービスをつけているところもあるので、保険会社のサービスを一度チェックしてみると良いかもしれません。私は使ったことはないのですが、知り合いが使った話を聞いたところ、電話越しにいる通訳の方が、やりとりを全て翻訳してくれるらしいです。
また、通訳がつかなかったとしても、子供の問診で聞かれることは、日本と同じようなことが多く、あまり難しいことは聞かれないので、構えなくても意外と平気かもしれません。
ファミリードクター登録をする際の注意点
ファミリードクター登録を受け付けていないことも結構ある!
さて、候補の病院も決まったし、電話してファミリードクターの登録のためのチェックアップ(健康診断)の予約をしよう!っと意気込んで電話したものの、最初に電話した病院では「今は新しい患者の受け付けはしてないの」と言われてしまいました。
2件目に電話した病院では「今は受け付けてない。受け付けは2ヶ月後からよ。」と・・・。噂には聞いていたものの、どの病院も患者さんがいっぱいらしく、なかなか受け付けてくえませんでした。
とはいうものの、子供の病院はなんとしてに早く見つけたかったので、手当たり次第電話して、なんとか近所の病院にファミリードクター登録を済ませることができました。
エリアにもよるとは思いますが、病院によっては混んでいて患者の受け付けをしていないこともあるので、候補の病院が全滅・・・なんてこともあるかもしれません。できる限り早めに病院探しを始めることをオススメします。
まとめ
今回はアメリカで小児科にかかる流れと、ファミリードクター制度、また、ファミリードクターの選び方について紹介しました。
登録するまでは結構大変で面倒なイメージのあったファミリードクター制度ですが、一度登録してしまえば、なんでも相談できる先生がいるというのはとても心強いものです。
アメリカで小児科を探す時の参考になれば幸いです。
読んでいただきありがとうございました。