妻まるこです。最近こういう会話がありました。



”The rain will be continue throughout the day." でした!

throughoutもduringもwhileも全て「〜の間中」という意味を持つ単語ですが、それぞれの違いは何でしょう。
今回はまぎわらしいこれらの単語の違いを解説したいと思います。
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【前置詞】throughout
throughoutのイメージはトンネル状のものを抜けていくイメージ。
上記例の場合は、トンネルが「ある1日」という期間。その期間の「はじめから終わりまでずっと」「1日中」という意味になります。
The rain will be continue throughout the day.
雨は1日中(ずっと)続くだろう。
We stayed in Hokkaido throughout the summer.
私たちは夏の間(ずっと)北海道を訪れた。
「summer=夏」という期間の間、ずーっと北海道で過ごしたようなイメージです。
【前置詞】during
duringは、ある期間の中で、1回もしくはごく少ない回数おこったことを示します。
We stayed in Hokkaido during the summer.
私たちは夏の間(何回か)北海道に滞在した。
「summer=夏」という期間は長いけれど、その期間の間の数日間を北海等で過ごしたようなイメージです。
ちなみに、"during the day”は「日中」という意味になります。
ですので、私が最初に間違えた、”The rain will be continue during the day."は、下記のようになるんですね。
The rain will be continue during the day.
雨は日中続くだろう。
ではここで、よく見る表現を紹介します。
よく見る表現方法
- during the day :日中
- during the night:夜間
- during the summer vacation:夏休みの間
- during the war:戦争中
- during a flight:飛行中
- during a break:休憩中
よく見る表現方法でもわかるように、duringは前置詞なので、後ろに続くのは名詞です。
"during I was in Hokkaido"のように、後ろに、主語動詞が続くことはないので要注意です。
【接続詞】while
whileは、2つの出来事が同時に起こるイメージです。日本語ではduringと同様に「〜の間に」と訳されることが多いですね。
例えば、
(A)私達は夕食を取っている間
(B)彼らは到着した
上記(AB)の出来事が同時に起こった時、whileを使って以下のような文章を作ることが出来ます。
They arrived while we were having dinner.
私達が夕食をとっている時、彼らが到着した。
whileを使う時の注意点
whileの節中には進行形が使われることが多い
以下のような文章を見てみましょう。
While I was waiting at the bus stop, three buses went by in the opposite direction.
私がバスを待っている間、3台のバスが反対方向へ向かっていった。
(A)私がバスを待っている間(継続的な時間)
(B)3台のバスが反対方向へ向かっていった(一瞬の出来事)
バスを待っているという「継続的な時間」の間に、3台のバスが反対側へ向かっていったという「一瞬の出来事」を表しています。このように、 (A)と(B)の2つの出来事の時間幅が一致しない時に、進行形を用いることでその時間幅を表現することができます。
辞書に出ている用例も、多くのものが進行形が使われています。
一方で、下記のように、
We kept watch while they slept.
彼らが眠っている間私たちは見張りをした。
(A)彼らが眠っている間(継続的な時間)
(B)私たちは見張りをした(継続的な時間)
(A)と(B)の2つの出来事の時間幅が一致する時には、現在形を使うことができます。
while節の主語+be動詞は省略されることもある
主節の主語とwhile節の主語が同じ場合、主語 + be 動詞を省略することが可能です。
I bought a magazine while ( I was ) waiting for the train.
私は電車を待っている間に、雑誌を買った。
主節の主語とwhile節の主語が異なる場合は、省略は出来ません。
つまり以下のような文書は、省略することができないので要注意です!
I bought a magazine while He was waiting for the train.
彼が電車を待っている間に、私が雑誌を買った。
while節では未来のことを表す場合も現在形で表現する
以下のような文章を見てみましょう。
I will enjoy my fame while it ( will ) lasts.
私の評判が続いている間は、それを楽しむだろう。
名声が続くのはこれから先の未来のことですが、willを使って未来を表現することはしません。while節は現在形で表現します。
まとめ
今回はまぎらわしい、throughout、during、whileの違いを中心に説明しました。
throughoutは「〜の間中ずっと」、duringは「ある期間の間におこる」、whileは「同時に発生した2つの出来事」を表現するのに使うことができます。
それぞれの違いを理解して、正しく使えるように練習しましょう!
参考文献
- 大西泰斗・ポールマクベイ (2011) 『すべての日本人に贈る 「話すため」の英文法 一億人の英文法』,株式会社ナガセ
- Pearson Longman(2009)『Longman Dictionary of Contemporary English, Fifth Editio』,Longman UK
- Oxford University Press(2015)『Oxford Advanced Learner's Dictionaty 9th edition』,旺文社